トイレリフォームを考えるとき、多くの方が気にされるのは「費用はいくらかかるのか」「どのくらいの工事が必要なのか」ということです。この記事では長年の施工実績と統計データに基づき、トイレリフォーム費用の目安やトイレの選び方、注意点をまとめてご紹介します。
トイレリフォームの費用相場
トイレリフォームは大きく分けて3つのパターンがあります。以下がパターン別の費用目安と工期です。
①便器・便座のみ
費用目安：10万〜20万円
工期：半日〜1日
②便器・便座交換+内装工事
費用目安：20万〜30万円
工期：1〜2日
③大規模工事（和式→様式、配管位置の変更）
費用目安：15万〜50万円
工期：2〜3日
便器や便座の交換だけを行う場合は10万円台～20万円台前半が目安です。
床・壁・天井などの内装工事を伴う場合は、費用は20万円前後から30万円以上になることが一般的です。
さらに、和式から洋式への変更や配管位置の移動を伴う大規模工事では、15万円～50万円以上、場合によっては60万円～200万円に上ることもあります。工期も通常の半日～1日より長く、2～3日以上かかるケースがあります。
費用が変わるポイントを押さえよう
費用の変動にはいくつかの要因があります。まずトイレの種類（タンク付きかタンクレスか）、排水方式（床排水・壁排水）によって費用は大きく変わります。また、止水栓や床・壁の劣化状態により補修費が必要になる場合もあります。
さらに、手洗器・収納・手すりなどのオプションや配管移動の有無も費用に影響します。
トイレの種類
トイレの種類は、費用を大きく左右する要素のひとつです。
一般的に、タンク付きトイレ → 一体型トイレ → タンクレストイレの順に価格が上がります。
①タンク付きトイレ
最も一般的でコストを抑えやすい。故障時の修理も容易。
費用の目安：約7万〜15万円
②一体型トイレ
掃除しやすくデザイン性が高い。ただし、交換時は便座ごと交換が必要。
費用の目安：約12万〜25万円
③タンクレストイレ
スッキリしたデザインで節水性能も高いが、初期費用は高め。
費用の目安：約20万〜40万円
最近では、タンクレストイレが人気ですが、設置に電源が必要な場合もあるため、事前に確認が必要です。
排水方式による施工費の違い
排水の位置によっても施工費が変わります。
一般家庭では「床排水」が多いですが、マンションなどでは「壁排水」タイプが使われていることもあります。
①床排水
床から立ち上がった排水管にトイレを接続する方式。
排水管は床の下にあるため、外からは見えません。
費用の目安：約３万〜5万円
②壁排水
壁から出ている排水管にトイレを接続する方式。
便器から壁の間で排水管が見えます。
費用の目安：約４万〜6万円
床・壁の状態による補修費
古いトイレでは、長年の湿気や水漏れにより床の下地が傷んでいることがあります。
クッションフロアや壁紙の張り替えを行う場合は、約2万～5万円、
下地の補修や合板交換も必要になる場合は約1万～3万円前後の追加費用が発生します。
止水栓・給水管の交換
古い止水栓や給水管は、経年劣化によって水漏れリスクが高くなるため、便器交換のタイミングで一緒に交換するのがおすすめです。
交換費用は 約1万円～2万円前後が目安です。
他社より金額を安くするために、止水栓や給水管が劣化していてもをそのまま使用し業者を見かけますが、
高い確率で水漏れを起こし、追加で修理費用が発生してしまうので、トイレリフォームや交換のタイミングで、
止水栓や給水管の交換もしてもらうことをおすすめします。
オプション設備の追加
トイレリフォームでは、快適性や使いやすさを高めるためにオプションを追加するケースもあります。
| オプション内容 | 費用目安（税込） |
|---|---|
| 手洗器の新設 | 約5万～10万円 |
| 収納棚・カウンター設置 | 約2万～5万円 |
| 手すり設置（バリアフリー） | 約1万円～2万円 |
| コンセント増設 | 約1万～2万円 |
配管移動の有無
トイレの配置を変えたり、和式から洋式へ変更する際には配管の移設工事が必要になります。
排水・給水の位置を変更する場合は、約3万～10万円程度の追加費用が一般的です。
建物の構造によっては床を一部開口して工事を行うため、工期も1～2日延びることがあります。
トイレリフォームの注意点
トイレリフォームを行う際は、「要望を明確にしておく」「安心して任せられる業者を選ぶ」についても確認しておきましょう。
要望を明確にしておく
トイレリフォームで失敗しないためには、まず「どんなトイレにしたいか」を具体的にイメージしておくことが大切です。リフォームの目的をはっきりさせることで、製品やデザイン、工事内容の選定がスムーズになります。
たとえば、
- 掃除をラクにしたい → 汚れが付きにくい便器やフチなし形状を選ぶ
- なるべく費用を抑えて交換したい → 組み合わせ便器の中から選ぶ
- デザイン性を高めたい → 内装工事で壁紙や床材の変更やタンクレストイレを採用する
- 節水したい → 最新の節水型トイレを選んで水道代を抑える
このように、目的を整理しておけば、見積もりの段階で正確に伝えることができるため、不要な提案など受けずスムーズに進めることができます。
また、予算の上限と優先順位を決めておくことも重要です。
「デザインよりも掃除のしやすさを重視したい」「今回は便器交換だけにして、内装は次回に」など、リフォーム内容を調整しやすくなります。
さらに、家族全員が使う場所だからこそ、生活スタイルに合った使いやすさも考慮しましょう。
小さなお子さまがいる家庭では手洗い位置や便座の高さ、高齢のご家族がいる場合は立ち座りやすさなどを基準に選ぶことポイントです。
安心して任せられる業者を選ぶ
トイレリフォームは、価格の安さだけで選ぶのではなく、施工品質やアフターメンテナンスも重視することが大切です。
安さだけで選んでしまうと、必要な作業が省かれていたり、施工が不十分で修理などの追加費用が後から発生するケースもあります。
- 会社の施工実績を確認
- 現場調査が丁寧か
- 見積もり内容が明確か
- リフォーム後の修理にも対応してくれるか
こうしたポイントを押さえることで、価格だけでなく施工品質や安心感を総合的に判断でき、後悔のないトイレリフォームにつながります。
共立空調では、創業より52年、滋賀県湖南市を中心に、栗東市、甲賀市、草津市、東近江市などで多数のトイレリフォーム、トイレ交換に対応しております。
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