屋外排水管・排水桝のつまり原因と修理費用の相場を徹底解説

排水管・排水マスとは？その役割

家の中で使った水は、キッチンのシンクやお風呂、洗面所、トイレなどから流れ出します。
この水を集めて安全に外に流すための「水の道」が排水管です。
排水管は家の中の水を集め、道路の下にある下水道へつなぐ役割を担っています。

一方、排水マス（桝）は、その排水管の途中に設置される「点検ボックス」のようなものです。
マスには次のような役割があります。

1. 排水の合流点として働く家の複数の排水管が一か所で合流する場所がマスです。複数の排水をまとめ、スムーズに下水に流す働きをしています。
2. 点検や掃除の場所になるマスには蓋がついており、ここから管の中を確認したり、掃除やつまりの除去をすることができます。つまりや汚れが詰まった場合、マスを通して修理や清掃が行いやすくなっています。

まとめると、排水管は水の通り道、排水マスは合流・点検・掃除のための中間地点です。
排水がスムーズに流れるかどうかは、この二つの設備がきちんと機能しているかにかかっています。

よくあるつまりの原因

排水管や排水マスが詰まると、水が流れない・流れが悪くなる、悪臭がする、水漏れが起こるなど、さまざまなトラブルを引き起こします。

汚れや油カスの蓄積

キッチンや洗面所、浴室などから流れる排水には、食べ物の油や石けんカスが含まれています。
これらは配管内で固まり、徐々に堆積して排水の流れを妨げます。特に長期間清掃されていない排水マスや、勾配が十分に取れていない排水管では、汚れが溜まりやすく、軽度のつまりから完全に水が流れない状態に進行することがあります。

ゴミや異物の侵入

屋外の排水マスは、雨水や風によって葉っぱや砂利、ペットの毛、家庭から流れ出た細かいゴミが流れ込むことがあります。これらがマス内部で堆積すると、水の流れを妨げ、やがて配管内全体の詰まりの原因となります。

木の根の侵入

庭木や道路脇の樹木の根が、排水管やマスのひびや隙間から侵入するケースがあります。
根は水分を求めて管内に入り込み、やがて排水管を押し広げ、つまりを発生させます。
根の侵入は特に古いコンクリート管や経年劣化したマスで起こりやすく、放置すると深刻な破損につながります。

経年劣化や配管のズレ

排水マスや管は長年使用すると、材質の劣化や地盤の変動によって接続部分に隙間や亀裂が生じます。こうした劣化やズレがあると、排水の流れが悪くなり、汚れやゴミが滞留しやすくなります。特に古い住宅や施工から数十年経過した配管でよく見られる現象です。

配管勾配の不良

排水は自然流下を基本とするため、適切な勾配が重要です。
施工時の勾配不足や地盤変動による勾配の変化により、水が滞留してつまりを起こすことがあります。
勾配が不十分だと、汚れやゴミが管内に残りやすく、定期的な掃除でも解消できない場合があります。
逆に勾配が急になりすぎていても、水だけが先に流れ、汚れだけが配管内に取り残されてしまいます。

つまりを修理する方法

つまりの原因や程度によって、適切な修理方法は異なります。

ワイヤー（ドレンクリーナー）

ワイヤーを管内に挿入してつまりを貫通させる方法です。軽度の詰まりやゴミの堆積には有効で、比較的短時間で修理できます。ただし、根や管自体の損傷がある場合は根本的な解決にはなりません。

高圧洗浄機

高圧の水流を使って、汚れやゴミ、根などを一気に洗い流す方法です。配管内部を傷つけずに効率的につまりを解消でき、定期メンテナンスにも適しています。

トーラー（ワイヤーブラシ）

ブラシ付きのワイヤーで管内をこすり、頑固な堆積物を除去します。ワイヤーだけでは除去できない汚れや油カスに効果的です。

排水マスの補修・交換

マス自体が破損していたり、ひび割れや陥没がある場合は、掘り起こして補修・交換が必要です。これにより、再発防止にもつながります。

配管再敷設（勾配調整）

勾配不良や配管の重度な劣化が原因の場合、管を掘り起こして新しく再敷設します。
配管の角度や勾配を正しく整えることで、水の滞留を防ぎ、長期的なつまり予防になります。

排水つまり修理の費用相場

屋外排水管や排水マスの修理費用は、つまりの原因や作業範囲、依頼する業者によっても大きく変動します。以下は一般的な相場です。

• 排水マス清掃：8,000～13,000円
  →箇所汚れやゴミの除去、軽度のつまり解消が目的の作業です。マス内の点検や清掃が含まれます。
• 高圧洗浄：20,000～50,000円
  →排水管内に溜まった汚れ、油、異物などを強い水流で一気に洗い流す作業です。汚れや小さな根の除去にも有効で、定期メンテナンスとして行われることもあります。
• ワイヤー清掃：10,000～30,000円
  →ワイヤーやブラシを使って管内の堆積物や軽度の詰まりを取り除く作業です。比較的軽度のつまりや部分的な詰まりに適しています。
• 排水管／排水マスの補修・交換：40,000～100,000円以上
  →破損や劣化、ひび割れがある場合に行う作業です。破損箇所の補修だけでなく、状況によっては配管をすべて新しく敷設し直す必要があり、費用は作業範囲や工事の規模によって大きく変わります。

修理業者を選ぶポイント

信頼できる修理業者を選ぶことは、適正な費用で修理を受けれたり、再発のリスクを減らす上で非常に重要です。
しっかりとした実績がある業者か、アフターサポート体制があるかも確認しておくと安心です。
さらに、定期メンテナンスにも対応している業者であれば、日常的な相談や管理も任せることができます。

まとめ

屋外排水管・排水マスのつまりは、汚れやゴミ、木の根、経年劣化など、さまざまな要因によって発生します。軽度のつまりであれば数千円〜で対応できますが、破損や根の侵入、勾配不良がある場合は数万円～十万円以上かかることもあります。

日常的な点検や清掃、高圧洗浄を組み合わせることで、つまりの発生リスクを大幅に減らすことができます。
共立空調では、自治体指定の排水設備工事店として、自社施工により余分な中間コストをカットした適正価格での対応・迅速な修理対応と定期メンテナンスを通じて、快適な排水環境を長く維持できるようサポートしています。
排水トラブルでお困りの際は、ぜひ安心してご相談ください。